サラリーマンでも金融資産『1億円』を目指せる方法とは??

2022.01.27

はじめに

「富裕層になりたい」という願いは誰にでもあると思う。富裕層と一言で言っても色々な定義付けがあると思うが、一般的にはやはり「金融資産1億円以上」保有している人を富裕層と呼ぶことが多いだろう。では、富裕層は日本にどれくらいいるのだろうか。

2019年度の調査によると、金融資産1億円以上保有している世帯は124万世帯存在しており、日本の世帯総数からみた割合は約2.3%だという。そこで本記事では、一般的なサラリーマンでも将来的に金融資産1億円を目指すことができる方法について、いくつか紹介したいと思う

 

インデックスファンドへの積立投資

将来的に金融資産1億円を目指す方法として、まず最初に紹介したいのは、「インデックスファンドへの積立投資」である。かなりメジャーな投資方法なので今更説明する必要もないかも知れないが、積立投資を行うことで、時間を分散しつつ下がった時には多めに買い、上がっている時は少なめに買うというお得な買い方を自動的に行ってくれる(ドルコスト平均法)。

また、複利の力を利用することで投資元本に比べて大きなリターンを得ることができる可能性が高い。下図のように、銀行預金で積立貯金した場合と株式など年利回り数%つくもので投資した場合とでは、時間が経過すればするほど顕著に差が現れることが分かる。

 

出典:大分銀行

不動産担保ローンの活用

次に、一般的なサラリーマンの方が金融資産1億円を目指す上で有効な投資方法について、「不動産担保ローンを活用した国内不動産への投資」を紹介したいと思う。融資を活用した不動産投資の1番のメリットは、勤務先の信用を基に借入を行い、他人資本で不動産を購入することができるという点である。資産形成層である若いサラリーマンでも取り組むことができる投資方法である。金融資産を購入するのに不動産投資のように低金利で借入を行うことはできないため、この点は不動産投資ならではのメリットであると思う。

また、他人資本で購入した不動産の融資を他人資金(家賃収入)で返済を行うことにより、借入が無くなった後は家賃収入がそのまま自分の家計に足されるため自分年金の効果がある。もしくは、仮に借入がなくなった時点で物件を売却すればその時の売却金額が退職金の足しになるかも知れない。オーナーとなることで様々なリスクも生じるが、リスクと上手に付き合いつつ若いうちから不動産投資を始めることで様々なメリットを享受できると思う。

 

仮想通貨への投資

最後に紹介するのは、「仮想通貨への投資」である。仮想通貨といえば数年前に大きな話題となったのが記憶に新しいと思う。数年前の仮想通貨ブームは一暴落を経て一度終息してしまったが、去年のコロナショック明けから活況を取り戻した。現在では、エルサルバドルという国が法定通貨に設定していたり、アメリカの金融事業を行う大手会社スクエアなどが仮想通貨事業を行っていることから、以前とは状況が違うように思える。今後、決済機能として仮想通貨がより需要が増す可能性もあるため、仮想通貨を一定程度保有しておくことは大きなキャピタルゲインを享受するチャンスになるかも知れない。ただし、仮想通貨は株式や不動産より価格の変動性が非常に高いので、保有する割合には注意が必要だと考える。

 

まとめ

本記事では、一般的なサラリーマンの方でも金融資産1億円を目指せる投資方法について述べてきた。もちろん、ここに挙げた投資先以外にも様々な投資方法があるし、ここに挙げた投資方法も配分や銘柄、物件などにもよって投資戦略は十人十色である。重要なのは目標を定め、目標の資産額を達成するための投資方法を自分なりに模索することだと筆者は考える

 

桒原純也

株式会社Wealth Solutions

ポートフォリオマネージャー

早稲田大学商学部卒業後、株式会社群馬銀行へ入社。富裕層と会社経営者を中心とした資産運用のコンサルティング業務に従事。銀行での提案には限界があると感じ、もっと付加価値の高い提案をしたいと思い株式会社Wealth Partner、株式会社Wealth Solutionsに入社